香りの歴史は古く何千年も前から世界中のさまざまな地域で利用されています。瞑想や神への捧げもの、異性を惹きつける香水、戦争による怪我の治療や消毒など、私たちの生活の中に根づいてきました。近年では癒しやストレス解消にアロマが利用されています。
精神疾患により医療機関に罹る患者数は近年大幅に増加しています。平成29年には400万人を超え、今や精神疾患は現代病の1つです。鬱、統合失調症、不安障害、パニック障害など誰もが起こり得る身近な症状です。精神安定に役立つ香りの活用をご紹介いたします。
気分の移り変わりが激しく不安定な精神安定には、イランイランやジャスミンの花精油がお勧めです。パニックや不安感を落ち着かせ緊張を和らげてくれます。香りが濃厚なため使用量は控えめに。衰弱した精神状態を活性化するには、アニス、タイムリナロール、ベルガモットミントなどが良いでしょう。精神の強壮に働きかけてくれます。アニスはホルモン依存型疾患の方は禁忌です。皮膚感作も強いので注意して使用しましょう。
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アロマ ディフューザーオイル プラナロム精油の香りガイド
心と体の両方に働きかけるローズ、不安感や抑鬱にネロリ、調整作用に優れたゼラニウムは、女性の体調不良やトラブルの強い味方です。不安を取り除き落ち着きを取り戻してくれます。またクラリセージやプチグレンなど、緊張を和らげ落ち着かせてくれるリラックス作用のある精油もお勧めです。中枢神経を鎮めるローマンカモマイル、ベルガモット、マンダリンも良いでしょう。不眠やストレスからくる不安を鎮め安らぎを与えてくれます。
鬱状態の落ち込んだ気持ちから、元気に明るく気分を高める抗鬱のアロマもご紹介します。上記と同じイランイラン、ゼラニウム、ネロリ、プチグレン、ローズ。他にもフランキンセンス、ラベンダーアングスティフォリアなどが良いでしょう。心の痛みを和らげ平穏へと導いてくれます。交感神経と副交感神経のバランスを調整するサイプレス、ジュニパーの併用もお勧めです。ホルモン依存型疾患や腎臓に障害がある方の使用はお控えください。
毎日を健康で美しく過ごす為には、自然治癒力を高める規則正しい生活が欠かせません。アロマフローでは栄養・睡眠・運動を基本にした生活習慣と、+α香りを活用した豊かなライフスタイルをご提案いたします。
プラナロム精油は医療従事者や専門家から愛用されています。アロマテラピーで最も大切な精油。香りの特徴を理解して安全に使用しましょう。
IMA認定 メディカルアロマインストラクター プロフェッショナルメディカルアロマセラピスト AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター アロマセラピスト
勤務経歴
医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院 産婦人科 医療法人 心会 おさむら産婦人科 医療法人桜花会 あきせウィメンズクリニック
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