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出典:Pexels より写真引用
アロマテラピーを実践して難しく感じるものに「香りの組み合わせ」があります。成分や効能のように情報を覚えるものではなく、香りの良し悪しは個人の感性によって異なり、一人ひとり違うものだからです。アロマの組み合わせを楽しむためには、まず精油1つ1つの香りの特徴をよく知ることが大切です。
私もアロマテラピーを始めた頃は、香りを思い描いてイメージしたり、印象を書き出したりもしました。しかし、精油は蒸留過程で濃縮されてるため、自然の香りと比べると大変濃厚です。嗅ぎ慣れた香りと違い、普段の生活の中でイメージすることが、初心者の私にはとても難しかった記憶があります。
今回はアロマの組み合わせを実践してきた中で、ブレンドするポイントや、香りの特徴を簡単にご紹介します。
初心者が香りの組み合わせで失敗する一番の原因は、アロマテラピーで使用する精油の特徴を理解していないことです。それぞれの香りを把握していないのに、複数の精油を組み合わせて新しい香りを作ることはできません。記憶や習慣と結びつけて覚えることが難しければ、自分なりに理解しやすい方法で、香りの特徴を覚えていきましょう。
私は香りを色や硬さでイメージしています。自分の基準なので他人と比べることはできませんが、その基準には香りの系統があります。甘みがあるとか、爽やかとか、スパイシーで苦みがある、などですね。まずは作りたい香りの中心になる精油を選びます。その後にブレンドする精油を選び、香りに変化をつけています。
アロマで使用する精油の特徴として、揮発の速度があります。香りの持続性に関わり、ノートと呼ばれています。トップ、ミドル、ベースと3つに分かれ、揮発する速度により香りを分類したものです。最初の印象を決める香りがトップ。ミドルは中間。ベースは長時間持続する香りです。
アロマを楽しむ際、時間とともに立体的に香りが変化します。3つのノートを全て使う必要はありませんが、上手に活用すると、爽やかで吹き抜けていくトップの香り、フレグランスのように長く楽しむベースの香り、中間で両者をつなげるミドルなど、組み合わせの幅を広げることができます。
またノートの分類は、文献によって異なります。私は分類を覚えてはいるのですが、実際は自分の感性でトップからベースの香りを振り分けています。トップの中でもさらに10段階などでランク分けして、香りの組み合わせで使用しています。
香りの組み合わせは、グループに分類して覚えることもできます。香りの相性を大まかに分けて整理する方法です。例えば、柑橘系、森林系、ハーバル系、フローラル系などですね。アロマスクールに行かれた方なら、植物の種類や香りの特徴によって分けられるグループなので、同族もしくは隣り合うグループは香りの相性がよいと習われたかもしれません。
私が初心者の頃は、精油の名前すら覚えることができず、グループ内の精油や、隣り合うグループの関係性を活用することができませんでした。またアレンジがいつも似てしまい、香りの変化を感じることができなかったのです。
私自身が組み合わせで実践したのは、自分の基準でグループを作り直したことです。香りの印象、深さ、広がり、系統などを自分の感性で振り分けることで、組み合わせを自由に楽しむことができました。